
5月30日。’99年IUMAイベント第1弾は、「中村頼永師父直伝・ジークンドーセミナー」で幕を開けました。東京会場は、荒川総合スポーツセンター・3F武道場。快晴に恵まれ、練習前から場内は熱気が充満しています。
AM11:00。まず、中村師父の挨拶で始まり、各支部の代表者が紹介され、早速セミナーの開始です。軽く柔軟体操、基本ステップと続き、そしてブルース・リー師祖より依頼され、イノサント師父が考案し、振藩國術館ロサンゼルスの練習カリキュラムに組み込まれたという『ダイ・ヤッ・ロウ』と『ダイ・イー・ロウ』と呼ばれる“蹴りの型”ですが、『この型を覚えることが重要なのではありません。(身体が覚えたら)忘れてしまうことも大切なのです』と解説する師父。
そして2人1組となりパンチング・ミットを使ってのSDA,SAA,ABC等の反復、トラッピングの数々、基本であるチーサオ、関節を極める技等々、密度の濃い、バリエーションに富んだ練習が続きます。
パートナーを順番に交替し、互いに攻防を繰り返す部分では、『もし、組んだパートナーが“自分よりうまくないな”と思ったら、相手に教えながらやって下さい。それも大事な練習の一つですよ!』と、師父の適切なフォローが入ります。そして、中村師父自ら練習生の間を飛び回り、上級者には細かなチェック、初級者には丁寧な基本指導と、充実した時間が過ぎていきました。
PM3:30。途中、数回の休憩をはさんで約4時間、参加者は皆、熱心にジークンドーを体感し、汗を流しました。疲労の中にも、満足そうな表情が見られます。あとは、一人一人に手渡される修了証を待つだけですが、その時間にも練習を繰り返し、技を確認するJKDマンが大勢いました。
そして、修了証の授受。たった4時間でも、自分の練習した記録が形となって残るのはうれしいものです。さらに今回は、ビックリすることが発表されました。キックのチャンピオン・前田憲作選手が、一練習生としてセミナーに参加していたことです。(前田選手は、JUNFANクラブ東京支部でJKDを修行中)異なる格闘技とはいえ、一度トップに立った人が別の場所で初心者に混ざって練習するなど、なかなかできることではありません。どよめいた参加者一同は、次の瞬間、惜しみない拍手を前田選手に送りました。
人種や国境を越え、流派の垣根も取り払ったJKD。前田選手の勇気もさることながら、それだけ多くの人を魅了するブルース・リー師祖とジークンドーを、改めて皆で実感し、体験した一日でありました。
文責:M.S.
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