新たなUSA修斗『シューター』認定者誕生!

投稿日: Jun 07, 2017 3:7:40 PM

<岡田准一氏、USA修斗 “シューター” に!>

6月7日、中村頼永師父のプライベート・スチューデントである岡田准一氏が、ついに『修斗 クラスCシューター(フルインストラクター)』の認定を受けた!

それは、USA修斗協会代表を務める中村師父により、その鍛錬の過程はもちろん、技量や実力などが総合的に認められたものである。

岡田氏は中村師父から約10年間、JKD、KALI 、USA修斗のプライベート指導を受け続けており、USA修斗協会本部のある米国イノサントアカデミーへの渡米修行を幾度も敢行。中村師父が2ヶ月毎に来日していた際は、約一ヵ月間に及ぶ師父の滞在中、厳しい個人指導を受け続け、師父の不在中でも毎回出される稽古メニューで日々トレーニングを継続し続けた約10年間。その熱心な姿勢は稽古を始めた頃から目を見張るものがあり、華やかさだけが喧伝されがちな彼の表舞台とは全く対照的な空間で、本当に地道な修練を現在も積み重ねている。

また、中村師父の日本各地での修斗(JKD、KALI)セミナーや他のプライベート・スチューデントへの指導の際も中村師父のアシスタントを務めるほか、試合形式実戦MMAスパーリングや道場MMAマッチなども経験して見事な内容と成績を残し、長年に亘る「修斗道」の厳しいトレーニングに耐え、弛まぬ努力精進を継続し、年々レベルアップを実現してきた。

その地道に積み上げてきた膨大な努力と身についた確かな打撃・投撃・極撃の実力と修斗の理念、折れない心と強い精神力、そして卓越した指導力、常に向上心を忘れぬ高邁な人格、それらを総合的に判断してのシューター認定となった。中村師父の日本人プライベート・スチューデントとしてのシューター認定は岡田氏が日本人初である。

因みに、現在有名になった「修斗(元々の名称はシューティング)」とは、流派ではなく、佐山聡先生(※)が創始された「総合格闘競技・ルール」であり無形のもので、ルール内の動きであれば、スタイルは限定されていない。

それに対し、「USA修斗」とは、佐山先生が構築された総合格闘競技の打投極テクニックを踏襲した「佐山流シューティング」の流派であり有形、一つのスタイルである。故に、「USA修斗」には技術だけでなく、ランク・システムも佐山先生が発案構築されたインストラクター・システムを導入して継承。

「USA修斗」の「シューター」は、「修斗」のプロ選手が「シューター」と呼ばれるものとは異質の「佐山流シューティングのシューター」という意味。

岡田准一氏は、USA修斗の立派なシューターとして、佐山先生の遺伝子をしっかりと継承している。

※念のため付記しておくと、「佐山聡先生」とは、あの〝初代タイガーマスク〟として社会現象を巻き起こした、空前絶後、未曾有の大ヒーロー。世界における初の総合格闘技として「修斗」を創始し、現在は日本須麻比協会 - 須麻比 (すまひ/スマヒ) を興し、健全な心と体を持つ人間形成に尽力、リアル・ジャパン・プロレスを主宰するほか、「初代タイガーマスク基金」を設立、恵まれない子どもたちを救う運動に奔走し、今なお多くの人々に夢を与え続けている武道家・思想家である。

【USA修斗協会  ランキング表  <2017年6月7日更新>】

USA修斗シューター(フルインストラクター)認定を受けているのは現在、世界で僅か11名(*内1名は名誉認定/*ランキング表参照)。

その中でも、90年代にプロ・シューティング大会で大活躍し、日本でもファンを湧かせた元プロ修斗ライトヘビー級世界王者エリック・パーソンは、現役引退後は自らのジムを開設し、アメリカMMA界を中心に数々の強豪プロファイターを育成、現在は世界MMA界の名伯楽として君臨している。

そして、エリックとともに、修斗史上世界初外国人シューターとして1993年に〝シューティング日米決戦〟に参戦したチャド・スタエルスキは、ブルース・リー師祖の息子・ブランドン・リーの主演作『クロウ/飛翔伝説』で、撮影中に急逝したブランドンの代役(没後の補足撮影パートに協力 ※)を務め、映画『マトリックス』でもキアヌ・リーブスのスタントダブルを務めるなどハリウッド映画界に進出。

※『クロウ/飛翔伝説』追加撮影分では、チャドの端麗な素顔はCG処理でブランドンの顔に差し替えられ、〝完全な影武者〟に徹し、全く自身のアピールはしなかった。

近年は、絶大な信頼をよせるキアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズの監督として、アクション監督としても大活躍、世界中の注目を集めている (『ジョン・ウィック』は第1作の大ヒットにより、大幅に制作費が拡大されたPart2が日本では7月7日に公開予定。もちろん、全世界で公開される)。

今回、シューター認定を受けた岡田准一氏は、エリックやチャド同様、一般のクラス稽古だけでなく、中村師父のプライベート・スチューデントとして特別育成され、実力をつけて認定されたシューター。岡田氏は中村師父の個人的特別育成の愛弟子としては日本人初(※)の認定である。

※但し、修斗創世記からの生徒で、後に米国に移住してUSA修斗の一般クラスで継続して精進を積み、USA修斗シューター認定を受けた日本人は先に1名いる。

岡田准一氏は、今や誰もが認める、その世界での〝トップ〟ではあるが、『修斗 クラスCシューター(フルインストラクター)』は通過地点、『武道修行にゴールなし』。 更なる高みへと精進を続け、きっと様々な局面で皆の期待に応えてくれるだろうと、中村師父はもちろん、彼の努力と真摯な姿を知る(または仄聞する)多くの人々が、これからの岡田准一氏に大いなる希望を感じている。

そして、彼が証明した〝地味で苦しいことでも続けて努力すれば必ず報われる事実〟を祝福するとともに、〝自分自身を律する厳しさ・大切さ〟を、それぞれの胸に深く刻んでいるはずだ。

(文中、一部敬称略)

<USA修斗協会認定・USA修斗 各レベル認定者リスト>

USA SHOOTO ASSOCIATION

 http://www.usashooto.com/rankings

<日本修斗協会 公式サイト>

 https://j-shooto.com/article/19433 https://j-shooto.com

  

<佐山聡創始「シューティング(修斗)」 日本から世界へ>

1984年2月、佐山聡先生が世田谷区瀬田にタイガージムをオープンし、新格闘技を創始。

1985年1月、世田谷区太子堂にジムを移し、名称をスーパータイガージムとしてリニューアルオープン。総合格闘技シューティング構築へ本格的に始動。

1986年6月、後楽園ホールにて『第一回プリ・シューティング大会』開催。8角形試合場初登場。

1989年1月、中村頼永師父が初渡米し、シューティングをシュートレスリングとして普及スタート。

1989年5月、後楽園ホールにてシューティング(修斗)プロ化第一戦開催。

1992年1月、中村頼永師父がアメリカ・ロサンゼルスにUSA修斗協会を設立。

1993年6月、後楽園ホールにてプロ・シューティング「日米決戦」。中村頼永師父がUSA修斗で育成した史上初の外国人シューター2名が初上陸し熱戦を展開。(1勝1敗)

1996年5月、USA修斗のエリック・パーソン選手がライトヘビー級タイトルマッチで勝利し外国人初の王者に、「修斗最強の男」の称号を得る。

<写真下> 1990年のイノサントアカデミー「シュートレスリング(修斗)クラス」。ハイキックを放っているのが中村頼永、その相手がチャド・スタエルスキ。右端がエリック・パーソン。(敬称略)